5月11日(土曜日)朝5時に、総勢8人、車2台のチームで静岡を出発。今回は、珠洲市で静岡茶カフェ、住宅相談、静岡オデンを提供。前回と同じ「ボラキャンすず」のテントに宿泊し、14日静岡に戻ってきました。FBに投稿した記事をまとめたものです。※画像をクリックすると拡大します。
5月11日(土曜日)朝5時。総勢8人、車2台のチームで静岡を出発。
東海北陸自動車道のひるがの高原SAで休憩。前回3月初旬に来たときは、雪でした。今回は快晴で見晴らしも抜群。とりあえずお天気に恵まれて良かったです。
5月11日、15時から、珠洲市正院町平床集会所で、「ふれあい静岡カフェ」を実施しました。内容は、静岡茶(新茶)、住宅相談、静岡オデン(試食+テイクアウト)です。最初は地域の方々が見えてくれるか少々心配でしたが、15時ちょうどに、御夫婦二人がみえてから、ぼつぼつとおみえ頂き、30分後くらいにはほぼ満席状態となりました。お茶提供は29人、住宅相談も6人いらっしゃいました。オデンはテイクアウトで約70食出ました。結果、大盛況で、大変良かったです。
今日は、珠洲市飯塚地区、旧飯塚保育所避難所に行きました。2月初め、3月初旬に行ったので、今回は3回目です。庭(小運動場)へは、市営住宅(仮設ではなく)の建設が進んでました。平屋の集合住宅で、4棟19戸。だいぶ出来上がってきてますが、いつ完成するのか、まだわからないそうです。
5月12日(日)午前中、避難所で、ふれあい静岡カフェを実施。避難者の方は2月には35人でしたが、今は7人だそうです。静岡茶、コーヒーを10人ほどの方におだししました。
住宅相談は4人おられました。相談内容は例えば以下のようなことでした。Mさんのお宅は築約百年ですが、近年3回地震を経験し、約3年前に耐震工事をした。今回の地震が一番大きかったが、建物は壊れずにすんだ。しかし基礎に亀裂がはいり、床がところどころぶかぶかになり、建具は動かなくなった。あと耐震金具が、一部壊れた、などの状況で、今後とも安心して暮らすにはどうしたらよいかということでした。午後にお宅を訪問し、それぞれの部分の補修と、耐震補強の補足をアドバイスしました。
他の方は、仮設住宅になかなか入れない、裏山が心配など、いろいろなお悩みを伺い、それぞれに助言をさせて頂きました。
12日昼は近くの民宿むろや(珠洲市蛸島町)で昼定食を頂きました。ここは建物被害はほとんどなくて食事、宿泊をやってます。ただ、地震前までは、地元の海鮮ものが自慢のお店なのですが、今は海の漁が一切ないので唐揚げとか焼肉とかだけだそうです。
午後の部のカフェは、もう能登半島のほとんど先端部に位置する珠洲市寺家川上本町集会所でおこないました。この地区は海岸沿いがメインで、地震動だけでなく津波も来てしまいました。家によりますが一階の軒近くまで水が来たお宅もあるとのことです。
この避難所には、現在3人だけですが、以前は25人ほどいたそうです。お茶は20杯、コーヒーは12杯ほど(お茶と重複あり)お出ししました。やはり新茶は、喜んで頂きました。住宅相談も5件ありました。相談内容はいろいろでしたが、プレハブで建てるとしたら耐震性能が高いのはどこか、住宅を建てるのは、まず何から考えればいいのか、どこに建てればいいのか迷っているなどなど、深刻な内容が多かったです。
集会所に行く前に訪問したUさんのお宅は、本宅は地震と津波で全壊状態、今後は納屋を改造して住むことをお考えだそうで、その間取りとか構造強化について相談を受けました。またカフェ中に近所のSさんのお宅も訪問し壁の補強とか、家の縮小再生などについてアドバイスしました。
あと静岡オデンは、おみえ頂いた方々に試食で11食提供したのと、テイクアウトで32食、提供いたしました。
今回も"ボラキャンすず"に滞在させて頂きました。3月に来たときよりテント数が倍増し、交流テントも2つから6つになってました。
写真は今回の訪問チームです。総勢8名、おでんチームの本田さんと大井さん、カフェチームの天野さん、クラウディアさん、住宅相談チームの森さん、杉山さん、天野さん、伊藤です。
交流テントでは他のチームや個人もいて、ある種のコミュニティができてきている感じでした。
5月13日(月)、オデン、カフェチームは、朝、帰途につきました。住宅相談チームは、森さん、天野さん、伊藤の3人になりましたが、昨日と同じ飯塚地区に伺いました。
午前中は避難所のすぐ近くにお住まいのKさんがお見えになりました。住宅の後側の斜面に急傾斜地指定があり、防災工事も実施済みだったのが、崩壊し、擁壁が家に倒れかかり、家の一部が、壊れたという状態で、大変なことになっていました。一方で建物自体は一部被害なので補修費用の補助も限られるということで、理不尽さを感じている、とのことでした。これから梅雨とかになると更に斜面崩壊が進む恐れもあり、何らかの早期の対策が必要と思われました
午後はUさん。大規模半壊。補助が220万でるが、どの程度直すか?耐震補強はどうするか?等の相談でした。地盤条件がよくなさそうな場所でもあり、縮小再建を助言させて頂きました。
5月14日(火)早朝、4時起きをし、行きとは違う、糸魚川沿いを走り、小谷村湯原温泉、白馬村などを経由し、雪の残る北アルプスの山々を眺めつつ帰ってきました。ミッションコンプリート。