しずおか民家活用推進協議会 設立の経緯

1 設立趣旨

 近年貴重な生活文化遺産である民家が急速に無くなりつつあります。また“空き家”が急速に増加し大きな社会問題となっています。これらはいずれも地域社会の大きな課題であり、早急な対処が求められています。しかしながら行政・民間いずれも対応が難しく、一部を除き有効な対策が講じられておりません。

 その原因として、民家・空き家についての適切な実態が把握されていない、所有者の意向が把握できていない、有効な活用方策が講じられていないなどのことが指摘されます。また民家・空き家の保存・活用にかかる関係者相互の情報共有がなされていないことも大きな要因となっています。

 これらの状況に対処するため、【しずおか民家活用協議会】を設立し、静岡県内、静岡市内の空き家・民家の保全活用の推進に努めたいと考えます。

※民家:地域の素材や技術を使って造られ維持されてきている住宅等

  

2 発起人・発起人会

 NPOくらしまち継承機構(伊藤、塩見、杉山)、静岡民家の会(松永さん)それぞれから声かけをし、発起人を募りました。

 発起人会を4回開催し、設立総会にむけて準備をすすめました。

 第1回 平成31年3月15日15時~、ペガサート

 第2回 平成31年4月11日19時~、ペガサート

 第3回 令和元年5月15日18時半~、ペガサート

    第4回 令和元年6月20日18時~、ペガサート

 また、会員100人を目標に、声掛け勧誘をし、総会当日現在の会員数は114名となりました。

 

3 設立総会の開催

 令和元年6月30日(日)午後2時から、労政会館5F会議室にて設立総会を開催し、任意団体として正式に発足しました。

 午後3時から、工学院大学理事長・総合研究所教授・後藤治先生の記念講演を開催しました。

演題は 「地域社会における民家の保存活用の重要性とその着眼点」。 

 午後4時からは、「民家の保存活用の勘どころ」と題して、パネルディスカッションを開催。

     パネラー      稲葉 穣(木下邸を楽しむ会会長)

     木下 勇(千葉大学教授)

     高島 ゆかり(結建築設計室)

     松永 和廣(同設計事務所長)

     アドバイザー    後藤 治(工学院大学理事長)

     コーディネータ―  伊藤 光造(NPOくらしまち継承機構理事長)